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映画「ここにいる、生きている 〜消えゆく海藻の森に導かれて」

執筆者の写真: Mariko Miki- The BlueMariko Miki- The Blue

更新日:3月6日


逗子在住の映画監督・長谷川友美さんがつくられた映画を見に、逗子のCinema Amigoへ。


公式サイトより
公式サイトより

長谷川さんとは海藻学者の新井章吾さんを葉山や横須賀にWSや講演会でお呼びした際に何度かお会いしていて、何年もかけて全国各地を回って海藻の映画をつくられていることを伺っていたし、新井章吾さんも出演されていらっしゃるし、さらに何度かお会いしている地元の海藻学者・高橋昭善さんが上映後のトークにいらっしゃるとのことで、楽しみトリプルでCinema Amigoへ。


ちょうど田越川の橋のところでばったり高橋先生とお会いして、一緒に歩きながら近況も伺いつつCinema Amigoに着くと、「こんな場所があったんですねぇ。ぜんぜん時代の流れについていけてないなぁ」的なことをつぶやかれつつ中へ入ると、もうすでにほぼ満員。

さすが監督やゲストの高橋先生の地元でもあり、海のことに意識が高い方が多いエリアならでは。


海藻が消えゆく海の状況、その状況に対して試行錯誤しながら行動されている北海道の昆布漁の漁師さんなど「ザ・現場の方々」、学術的に気候変動や海の砂漠化対策に取り組まれていらっしゃる研究者の方々、漁師町の子どもたちなど、多角的視点がありながらも海への想いと地球環境の急激な変化への危機感が共通して感じられ、何より都会育ちの長谷川さんがサーファーの一言からどんどん海の中の世界へと引き込まれていくスピードに、見る私たちも一緒に引き込まれていくかのよう。


私は海に潜ることが大好きですが、暖かい海限定で北の方には足が向かないので、北海道の海の中の映像は新鮮!。

昆布、デカい!!


1年であんなに育ち、しかも和食を支える旨みをたっぷり蓄えられるのは、高橋先生もおっしゃっていましたが「背後に森があるから」なのかなと。

(ただ、その森が植林された針葉樹が多かったのは気になりましたが、、、)


上映後にお話しされた御年88歳の海藻学者・高橋昭善さんは、逗子生まれ逗子育ち。

子供のころは海岸道路もなく砂浜が広がっていて、鐙摺や荒崎などの岩礁地帯には魚も海藻もずっと豊富だったそう。

海岸道路、葉山マリーナ、江ノ島のマリーナも、みんな1964年の東京オリンピックの年にできたんですね、、、

このオリンピックをテコにした急激な開発から高度成長期に乗った田中角栄の日本列島改造論で日本中どこもかしこも様変わりしたので、この前を知る方のお話を伺うのはいつも興味深い。


海面を見ていると「わ〜、海きれ〜✨✨」「湘南サイコー💕」と思えるけれど、海の中を見る機会がある方は限られていて「海の中が砂漠化している」ことを身をもって感じることはなかなかできないので、海や湘南が好きな方、そして和食が好きな方にもぜひ見て欲しい映画です!(逗子Cinema Amigoでは3月1日まで)


公式ウェブサイト umi-mori.com 


お店に入られる長谷川さんと高橋先生
お店に入られる長谷川さんと高橋先生

(左)長谷川友美監督 (右)トークゲスト:高橋先生。88歳とは思えない
(左)長谷川友美監督 (右)トークゲスト:高橋先生。88歳とは思えない

公式ウェブサイト umi-mori.com 

逗子Cinema Amigo https://cinema-amigo.com


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